まぶたが重い・見えにくいと感じたら
眼瞼下垂症(がんけんかすいしょう)の症状と治療
「最近、まぶたが下がってきて視界が狭くなった」「夕方になると目が開けにくく、頭痛や肩こりがする」。このようなお悩みはありませんか?
それは、上まぶたが十分に上がらなくなる「眼瞼下垂症(がんけんかすいしょう)」という病気かもしれません。
眼瞼下垂は単なる年齢による見た目の変化だけでなく、視覚に影響を及ぼすため、適切な診断と治療によって症状を和らげることが可能です。当院では、患者様のお身体の状態やご希望に合わせた最適な治療法をご提案いたします。

目のセルフチェック
以下のような症状に心当たりがある方は、眼瞼下垂の可能性があります。
- まぶたが重く、意識しないと目がしっかり開かない
- 上の方や横の方が見えにくく、視界が狭く感じる
- 無意識におでこにシワを寄せて目を開けようとしている
- 周囲から「眠そうだね」「疲れているの?」とよく言われる
- 以前に比べて慢性的な頭痛やひどい肩こりに悩まされている
- パソコンやスマートフォンの画面を長時間見るのがつらい
眼瞼下垂の原因と種類
眼瞼下垂は、原因によって大きく2つのタイプに分けられます。
- 後天性眼瞼下垂(生まれたあとに発症するもの)
最も多く見られるタイプです。まぶたを持ち上げる筋肉(上眼瞼挙筋)や、その筋肉とまぶたをつなぐ腱膜が弱まったり、外れたりすることで起こります。
腱膜性(加齢性)眼瞼下垂:加齢によってまぶたの筋肉が伸びてしまうものです。
コンタクトレンズによるもの:ハードコンタクトレンズの長期装用により、まぶたの裏側に負担がかかって発症します。
その他の病気によるもの:脳神経の麻痺、重症筋無力症などの全身の病気の一症状として現れることがあります。 - 先天性眼瞼下垂(生まれつきのもの)
生まれつき、まぶたを持ち上げる筋肉や神経の発達が不十分なことが原因です。片方の目に起こることが多く、視力の発達を守るために適切な時期の治療が必要となります。
※上記のほかに、筋肉自体には問題がないものの、まぶたの皮膚がたるんで垂れ下がってくる「眼瞼皮膚弛緩症(偽性眼瞼下垂)」もあります。

治療方法
眼瞼下垂の治療は、原因や症状の進行度、患者様のご要望に合わせて選択します。
- 手術による治療(根本治療)
まぶたの構造的な原因を修復する、最も一般的な治療法です。
挙筋腱膜前転術(きょきんけんまくぜんてんじゅつ):伸びてしまったまぶたの筋肉(腱膜)を本来の位置に固定し直す手術です。
眼瞼皮膚切除術:まぶたの皮膚のたるみが強い場合に、余分な皮膚を取り除く手術です。
※視野障害などの機能的な問題がある場合は保険適用となります。(見た目の改善のみを目的とする場合は自由診療となります) - 点眼薬による治療(切らない選択肢)
「手術にはどうしても抵抗がある」「ダウンタイムが取れない」という患者様のために、当院では新しく承認された後天性眼瞼下垂治療点眼薬(アップニーク®ミニ点眼液)による治療も導入しています。1日1回の点眼で、一時的にまぶたの筋肉を収縮させて引き上げます。
※点眼治療は自由診療(保険適用外)となります。



受診・診察の流れ
- 医師による問診・視診:症状の始まり方や、普段の生活で困っていること
(見えにくさ、頭痛など)を詳しく伺います。 - 検査:まぶたの上がる力や視界の広さ(視野検査)、コンタクトレンズの使用歴などを確認します。
- 診断と治療方針の決定:眼瞼下垂の診断がついた場合、保険診療での手術が適応になるか、あるいは点眼治療などの選択肢があるかをご説明します。
医師からのメッセージ
眼瞼下垂症は、適切な治療を行うことで「視界が明るくなった」「目を開けるのが楽になり、肩こりが軽くなった」と、生活の質(QOL)の向上を実感される方が非常に多い病気です。
「歳だから仕方がない」と諦めず、まずは目の状態を確かめるために、どうぞお気軽に当院へご相談ください。